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システムトレードと裁量トレードの現状

実際のところ、システムトレードと裁量トレードは、どちらが一般的なトレード手法でしょうか?

結論から言いますと、初心者から上級者にいたるまで、裁量トレードを採用していることが多いです。実際、人気という点でも、圧倒的に裁量トレードに軍配が上がります。それは、以下のような理由からです。

【スーパートレーダーの華やかな実績

裁量トレードの人気が根強い理由のひとつとして、スーパートレーダーの実績が目立つことが挙げられます。そうしたスーパートレーダーは、いつの時代にも必ずいます。

通常では有り得ないほどの驚異的なパフォーマンスを残し世間を騒がせているのは、その殆どどが裁量トレーダーです。

一般的に、そうした裁量トレーダーは、以下のような要素を兼ね備えています。

「システムではとらえられないマーケット変動をとらえる感覚」
「マーケット状況に応じてポジションサイズや銘柄選択をコントロールする技術」
「大きな損益変動があっても動揺しない超人的な精神力」

確かに、ごく一部の例外的に成功しているトレーダーに限っていえば、裁量トレーダーのほうがシステムトレーダーよりも良いパフォーマンスを叩き出すことができます。

そのため、一攫千金を目指すトレーダーの卵にとっては、システムトレードよりも裁量トレードのほうが魅力的に見えます。手っ取り早く儲けたいという欲求はそれほどに強烈なものです。

しかし、あなたが実際にスーパートレーダーの仲間入りが出来るかどうかは、また別問題だということをまず認識しなければなりません。

後で示すように、この点については、当サイトでも非常に懐疑的に見ております。少なくとも、誰もがスーパートレーダーになれると考えるのは現実的ではないと思います。

【トレードの中毒性

裁量トレードの人気が高いもう一つの理由として、トレードの中毒性が挙げられます。

裁量トレードは、自分で意思決定を行っているという楽しさがあると共に、場合によっては、それがストレスにもなります。

これは、ギャンブルや麻薬のような中毒性に似ています。そもそもトレード自体が中毒性の高いものなのです。

ギャンブル依存症や麻薬依存症の患者というのは、快楽とストレスの両方を繰り返すことがクセになっているということを聞いたことがあります。

これと同様に、トレード依存症というものも存在すると思います。

実際、トレードの世界においても、本来的な目的は利益を上げることであるはずなのに、それが無意識のうちに刺激を味わうことが目的となってしまいがちです。

この点については、優れたトレーダーも指摘しております。

かの有名なエド・スィコータは、「マーケットの魔術師」でのインタビューにおいて、以下のようなことを言っております。

「人は皆、相場から自分の欲しいものを手に入れる。」

エド・スィコータは、利益を得るためにトレードを行っているトレーダーばかりではないことを指摘しています。すなわち、刺激を得るためにトレードを行っているトレーダーも少なからずいるということを指摘しています。

確かに、裁量トレードはエキサイティングです。

しかし、「トレードで得たいものは利益なのか、それとも、刺激なのか?」ということを、冷静になって考えなければなりません。

刺激を求めたトレードに待ち受けている運命は、「破産」の二文字ではないでしょうか?

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