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システムトレードでの「怠惰」

システムトレードでの成功を妨げる要因の一つとして、「怠惰」という要因を挙げました。

ここでいう怠惰とは、「他人のシステムを鵜呑みにして、自分で検証作業を行わない」ということを意味します。

熟練のシステムトレーダーにしてみれば、「自分で検証作業をしない?そんなことあるわけないだろ!」と怒られてしまうレベルの話なのですが、怠惰によって成功しないトレーダーというのはかなりの割合で存在します。

なぜ、他人のシステムを鵜呑みにして、自分で検証作業を行わずにトレードを始めるのが良くないのでしょうがか?

まず、資金量やリスク許容度や生活習慣は人によって違います。

これらの違いを無視して、「システムトレードでは誰もが同じ売買ルールに従うことができるから簡単だ」というのは、素人が考えることです。

資金量の問題
例えば、安定したシステム運用のために、軍資金が最低でも1000万円は必要なシステムを提供されたとしても、軍資金が100万円しかないトレーダーはそれを実施することができません。

リスク許容度の問題
例えば、慎重な性格であり、10%程度のドローダウンしか許容できないトレーダーが、20%のドローダウンを喰らう可能性の高いシステムを運用することが出来るでしょうか?

生活習慣の問題
例えば、平日は忙しくてマーケットを見ることができない会社員が、日中のマーケットを監視し続けなければならないデイトレード型のシステムを提供されたところで、それは宝の持ち腐れというものです。

自分の資金量やリスク許容度や生活習慣について、一番よく知っているのは、他ならぬ自分自身です。

他人のシステムを鵜呑みにして、自分で検証作業を行わないのは、自分自身の問題を他人に解決してもらうようなものです。

専門家の知恵によって解決できる問題もありますが、検証作業を行わないというのは論外というものです。

本気でシステムトレードで利益を上げたいということであれば、検証作業は絶対に自分の手で行うべきです。それは、たとえ儲かるルールやアイデアを人に聞いたとしてもです。仮に、人のアイデアを拝借するとしても、自分で検証してから、トレードを行うようにするのが賢明です。

あと、自分で検証作業を行うと、もしかしたら、システムの提供者がそれほど優秀ではないということに気付くかもしれません。でも、検証作業を行わないと、そのことに気付くきっかけすらないのです。

システムトレードの世界において、怠惰なことほど危険なものはありません。

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